脱水症状のリスク解説

訪問リハビリ

こんにちは😁“いが”です^^

私は年間100名以上の患者様が入れ替わる総合病院の回復期病棟で4年、その後在宅のリハビリへと分野を移し社内で1番の訪問件数をこなしながら5年目を迎えています。

今回の内容は“脱水”症状についてお伝えさせて頂きます。

先に結論をお伝えさせて頂くと、「脱水状態となる=生命の危機をもたらすリスク」というくらい非常に大切な要素となります。

病院や施設に入られている場合には、スタッフが水分量の管理をしてくれていますが、在宅においては正確に管理していることはごく稀となります。

ですが、脱水は防げる!ものでもあります。

脱水に対しての理解を深めて頂き、大切なご自身やご家族様の命を守れるきっかけとなれると嬉しいです。

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脱水症状のリスク解説

はじめにも書いたように脱水は命にも直結してしまう恐ろしい症状です。

脱水症状が重症化すると、“意識障害”や“肺炎”、“血液がドロドロになり脳梗塞や心筋梗塞”のリスクが高まります。

初期症状を把握して重症化する前に対処していく事が重要となります。

軽度の症状が出ていたとしても「普段は大丈夫だから」と軽視されてしまう場面も見られますが、実は外の気温や下痢などの体調の変化にもすぐに影響を受けてしまいます。

そのたった1度の“まさか、、、”を未然に防ぐには、ご本人様やご家族様の脱水への理解が本当に大切となります。

「たかが脱水」では済まされないのです。

【初期症状のチェックリスト】
この項目に1つでも当てはまると、脱水傾向となりますのですぐに対処をして下さい。
1、手の甲を指でつまんですぐに皮膚が戻らない場合
2、爪を押して色が白からピンクに戻るまでに3秒以上かかる場合
3、ボーッとしたり、ウトウトと眠りそうな状態になっている場合
4、めまいや立ちくらみがある場合
5、筋肉痛やこむら返り(足がつる)がある場合

飲水

脱水にならない為に気をつけること

“脱水は良くない”という事は世の中の皆様誰もが知っているにも関わらず、毎年注意喚起がなされています。

実はこの現象に正しく着目できずに、闇雲に「水は大事だから飲もう」という直接的な介入では水を飲む事の定着は難しいです。

ご利用者様の声を聞いていると“わかる”と“出来る”には本当に大きな壁があるように感じます。

というのも、私が現場で脱水のリスクや危険性についてお伝えさせて頂くと、ほとんどの方はよくわかってらっしゃいます。

「病院の先生からも言われている」という声も多いです。

ということは、わかっている事を何度も言う必要は無いと考えます。

訪問リハビリの観点でお伝えすると、わかっているけど出来ない根本的な理由を解決しなければなりません。

多くのご利用者様が1番にあげる理由は「トイレが近くなるから飲みたくない」です。

ということは、この“トイレ‘’へのストレスが解消されると“わかる“が“出来る“に代わり、日常生活での脱水リスクは減ると考えます。

具体的な対策としては、運動能力を上げる事により移動が楽になるというアプローチや、尿失禁を予防するための骨盤底筋の筋力訓練などを実施する事が望ましいと考えます。

また、ご家族様と一緒に住まわれており介助を要する場合には、脱水症状が増加するという情報もあります。

これは、何回もトイレの手伝いをしてもらうのが申し訳ないからという理由から、水分を控えてしまいます。

この場合には、ご本人様やご家族様と共に“脱水”の危険性を正しく理解し、一緒に対策を考えていきます。

楽な介助方法の習得やポータブルトイレなどを用いての排泄の負担軽減などが例として考えられます。

トイレへのストレスが解消されれば、あとは水を飲むという習慣をつけていくことです。

実は、年齢を重ねると口が乾くという感覚が衰えてしまい、「まだ喉が乾いてないから大丈夫」と長時間水分を取らなくても気付かないという状況になりやすいです。

“喉が乾いたら“という判断基準では少し遅いという事になりかねません。

理想としては、生活環境に水を飲むという行為を入れてしまうという事です。

午前と午後など時間で区切るなどして、目標の水分量を確保される事が望ましいです。

1日に約2.5リットルが必要と言われていますが、すべてを水分で補うことは苦行となってしまいます。

果物やゼリーなど水分の多い食べ物でも水分は確保出来ますのでご安心下さい。

終わりに

今回は“脱水”について、ご利用者様の声なども参考に私なりの考えをお伝えさせて頂きました。

軽度の脱水は意識的にチェックをしなければ気付かない場合も多くあります。

定期的なチェックと適切な対策を実施する事ができれば防げる症状です。

脱水=命のリスクという事を大切に、日々を安全にお過ごし頂けると嬉しく思います。

皆様からのご質問やご意見などを大募集してます!記事の内容のリクエストや実際のリハビリに関するご質問など頂けましたら最大限のサポートを致したいと思います✨

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