こんにちは😁“いが”です^^
私は年間100名以上の患者様が入れ替わる総合病院の回復期病棟で4年、その後在宅のリハビリへと分野を移し社内で1番の訪問件数をこなしながら5年目を迎えています。
今回の内容は、リハビリと栄養についてお伝えしたいと思います。
体力が低下してきたからリハビリをして体を動かすという事は、とても大切なことです。
ですが、体力が低下した原因によっては、運動だけを一生懸命行っていれば良いわけではない事もあります。
そのひとつが栄養状態が悪い場合です。
栄養を大切に考えながら、日々のリハビリに励んでいただけると嬉しく思います。
リハビリには体の栄養状態がとても大切
「栄養ケアなくしてリハケアなし」という言葉があるほど、リハビリを行う上で栄養の観点は大切であると言われています。
調査によると、リハビリ施設や病院でリハビリを行なっている方の4〜5割の方が低栄養であるという報告もあります。
リハビリを行っている方のほとんどは、“運動を頑張ればもう大丈夫!“と思われています。
ですが実は、低栄養状態のまま過度な運動を行うと、逆に状態が悪化してしまう場合もあるので要注意です。
運動を行うためにはエネルギーが必要となります。栄養状態が良好の場合にはエネルギーが十分体の中にあるので、運動により体力や筋力の向上が見込まれます。
しかし、栄養状態が悪くエネルギーが不足している場合には、筋肉を分解してエネルギーを確保しようとします。
つまり、低栄養状態で運動を行えば行うほど、筋肉が分解され弱ってしまうという事が起こるのです。
低栄養の原因としては、食事で摂取しているエネルギー量よりも、毎日の生活で消費しているエネルギーの方が多くなってしまう場合に起こります。
歳を重ねると食欲が減少し、食べられる量が減ってしまう事がひとつの要因となります。
高齢者では、1kgの体重増加には、8800〜22600キロカロリーが必要という報告もあります。
栄養を意識した生活を心がける
栄養素の中でも、筋肉を強くする要素は“たんぱく質”です。
また、活動の持久力を高める要素としては“糖質”が重要となります。
これらを、意識的に取るようにする事で、リハビリの効果が高まると言えます。
しかし、高齢になると1日3回の食事だけではエネルギー摂取がどうしても足りないという状況も考えられます。
そんな時には、おやつのような補助食品や飲むタイプの栄養剤をご利用される事もひとつの方法として良いと考えます。
1日トータルのエネルギー必要量を確保する事が大切となります。
また、栄養剤などをより効果的に取り入れるタイミングとしては、リハビリ後30分以内に摂取する事がオススメとも言われています。
運動により消費するエネルギーと体に取り入れるエネルギーのバランスを大切にしながら、日々のリハビリに励んでみてください。
終わりに
今回は、少し後回しにされてしまいがちな、“栄養”という観点からリハビリとの関係をお伝えさせて頂きました。
せっかく運動を頑張っても、栄養状態が悪いと逆効果となってしまうのは、精神的にもつらいものがあると思います。
補助食品や栄養剤など、自分の体にあったものを適切に選択することで、毎日を健康的にお過ごし頂けると、とても嬉しく思います。
是非、栄養という観点をこれからは大切にしてみてください。
皆様からのご質問やご意見などを大募集してます!記事の内容のリクエストや実際のリハビリに関するご質問など頂けましたら最大限のサポートを致したいと思います✨
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