【実感】リハビリの経過をご利用者様と常に共有する事の大切さ

小さな達成 訪問リハビリ

こんにちは😁“いが”です^^

私は年間100名以上の患者様が入れ替わる総合病院の回復期病棟で4年、その後在宅のリハビリへと分野を移し社内で1番の訪問件数をこなしながら5年目を迎えています。

今回の内容は、ご利用者様にリハビリの効果を実感してもらいながら大きな目標を達成する為の、プロとしての心構えや大切にしている事を中心にお伝えしたいと思います。

基本的にご利用者様は“今現在の悩み“に対して、それを解決する為にリハビリを希望されます。

よって、1番わかりやすいリハビリ効果の実感は“目標が達成される事”となります!!

しかし、大きな目標が達成されるまでには、いくつもの小さな達成の積み重ねが必ず必要です。

そこの途中経過をしっかり理解できて進む事と、曖昧なまま進む事では、ご利用者様のモチベーションに大きな差が生まれると考えます。

私の体験も交えながら、モチベーションの維持向上のコツやポイントをお伝えしたいと思います。

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目次
1、リハビリの経過をご利用者様と常に共有する事の大切さ
2、小さな達成感を大切にする

1、リハビリの経過をご利用者様と常に共有する事の大切さ

メインの目標に対して、あと“どの程度・何を”頑張ればその目標に手が届くのか!

その、途中経過や現在地をしっかりとご利用者様が理解して進むことは、訪問リハビリの場合には特に重要になると考えます。

訪問リハビリでは、おひとり週に2時間までと制度で決められています。

なので、運動量の理想としてはリハビリの日以外にも自主トレーニングを実施してくださる事が、目標達成までの道のりや期間が短くなるコツとなります。

ですが、自主トレーニングが定着しにくいということも事実としてあると思います。

そこで、私のご利用者様で自主トレーニングをしっかり行ってくださっている方に継続のコツをお聞きしたところ、「運動をした方が体の調子がいいから」というお話でした。

体の状態に合った運動は、心にも体にも良い影響を与えてくれます。

実は、“歩けない”“立てない”から、歩く練習や立つ練習をするという直接的なアプローチであれば、ご利用者様にとって理解しやすいと思います。

ですが、筋肉トレーニングやバランス訓練など歩きに繋がっているのか分かりにくい訓練内容もあります。

なので、しっかりと“説明をして共有する“という事が大切になります。

“歩く”という動作を例にしてみると、

多くの方は振り出そうとした足が出にくい時に、その振り出す方の足が弱っていると思ってしまいます。

ですが、振り出す方の足には問題はなく、実は支えている足の筋力が落ちている為に、バランスが取れずに足が振り出せないという場合も考えられます。

その場合には、リハビリでは支える側の足の筋力トレーニングにポイントを絞って訓練します。

この時、なぜ支える方の足の訓練をしているのかという説明をしっかりとします。

このように、“今何を目指してこの訓練を行なっているのか“という事を情報共有することによって、モチベーションの維持向上にも繋がると考えます。

マラソンもゴールや今何キロ地点かがわからない状況で頑張り続ける事は難しいと思います。

どれだけ進んでいて、あとどれくらいで目的が達成されるのか!

リハビリスタッフはこの途中経過をしっかりとお伝えしながら進めていくことが大切であると考えます。

パートナー

2、小さな達成感を大切にする

継続は力なりです。継続の力は本当に絶大であると感じます。ですが、継続はとても難しいのも事実です。

そこで、継続の鍵となるものが、“小さな達成感”であると私は考えます。

ダイエットも1人だと継続し続ける事は至難の技になります。

ですが、お金を払ってトレーナーに付いてもらう事で、ダイエットを達成するというライザップのようなサービスが成立しています。

リハビリも皆様にとっての“人生のトレーナー”となり、毎週目標に向けて2人3脚で訓練を行なっています。

ですが、リハビリスタッフが一緒にいる時だけの運動では、どうしても運動量が少ないという状況になりやすい事も事実としてあります。

そこで、リハビリスタッフがいなくても運動を継続してもらう為、私なりに気を付けていることを少しだけご紹介したいと思います。

それが“小さな達成感”です。

何がどのように前回よりも良くなってきているのか、明確に言葉にしてお伝えしています。

また、時間や距離など数字として客観的に成果が見えやすくなるように工夫したりもしています。

私の実例をお伝えすると、

パーキンソン病をお持ちの女性で、施設にお住まいになられながら歩行器を利用して移動されている方になります。

基本的にお部屋の中や施設内は歩行器で歩けますが、メインの目標としては約200m先のコンビニまで歩きたいというご希望をされていました。

そこで、歩行量の目安を万歩計を使って明確化し、まずは1日1000歩の運動量を確保するという小さな目標を設定しました。

そして、次は毎日2000歩程度の運動量確保を目標とし、それを達成したらいよいよ外歩きに取りかかかりましょうという流れをご利用者様としっかりと共有しました。

このように、小さな目標を設定する事で達成のたびにモチベーションの維持向上が図られ、近くのコンビニまでの歩行というメイン目標を達成する事が出来ました。

少しずつでも確実に進歩しているという事を、ご利用者様が実感できる工夫が継続へのポイントであると考えます。

やる気

終わりに

モチベーションの維持向上は、リハビリの効果をより良くするために欠かせない要素となります。

私たちリハビリスタッフはご利用者様の人生をお預かりしているお仕事になります。

コミュニケーションをしっかりと取り、皆様にとっての人生のトレーナーとして活躍していけるよう、これからも頑張っていきたいと思います。

皆様からのご質問やご意見などを大募集してます!記事の内容のリクエストや実際のリハビリに関するご質問など頂けましたら最大限のサポートを致したいと思います✨

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